初めて哀しいを知った日

小学1年生の担任は女性教師だった。

とても怖い先生だったと記憶している。

一度ビンタされて鼻血を出したこともある。

それでも離任式で代表を任された。

今では考えられないが、春休み中、

小学1年のオレは一人で2.5kmを徒歩で登校し、

担任とマンツーマンで挨拶文を書いた。

なぜ全校児童の前で嗚咽するほど泣いたのかは、はっきりしない。

ただ、他人との別れを初めて哀しいと思った日だった。

顔は思い出せない。

それでも、あの日の涙だけは40年経っても覚えている。

今その先生に会えたら、

離任式で嗚咽するほど挨拶文を

読んだことを覚えていますか?と聞いてみたい。