止まった兄

学生編

オレには1歳上の兄がいる。

小さな会社ではあるが、今は年商1億の経営者だ。

でも中学時代、不登校だった。

家の中に4や5を取る人がいて、自分だけが2と3だと思っていた。

でも兄にも、止まった時期があった。

あの頃、

4や5の側にいる人が止まることもあるのだと知った。

人生は通知表ほど単純ではない。

不登校になった理由は、未だに本人には聞いていない。

母によると、具合が悪く学校を休んだ日に夕刊配達をし、それを担任に咎められたことがきっかけだったという。

もし自分が担任なら、

「具合が悪くても自分の仕事に責任を持ったのは大したものだ。社会に出ればそういうことの方が重要だ」と言うと思う。

兄は、ただ責任を果たしただけだったのかもしれない。

担任の先生も、そこまで責めたわけではないと思う。

ただ先生という立場で、指摘せざるを得なかったのかもしれない。

どちらが正しいという話ではない。

そんな兄を持ちながら中学校に通うのは、本当に嫌だった。

だからといって、自分まで通わなくなったら母が持たない。

その一心で、毎日学校に通っていた。