学生編

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迷う100円玉

姉と兄と、100円玉を握って近所の駄菓子屋に行く。何を買ったかは覚えていない。覚えているのは、何を買っていいかわからなくて迷っていたことだけ。姉に言われる。「早くしな。」兄も待っている。お店のおじちゃんまで、少し困った顔をしている。それでも...
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先輩と後輩

高校の部活の同級生は4人だった。2年生の時、1年下は8人いたと思う。3年生が引退してすぐに、2人入ってきた。わかりやすい奴だなと思った。3年生に嫌いな先輩がいたとしか考えられない。その2人は中学時代からそのスポーツをやっていたらしく、チーム...
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初めて哀しいを知った日

小学1年生の担任は女性教師だった。とても怖い先生だったと記憶している。一度ビンタされて鼻血を出したこともある。それでも離任式で代表を任された。今では考えられないが、春休み中、小学1年のオレは一人で2.5kmを徒歩で登校し、担任とマンツーマン...
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右で書く左利き

オレは物心ついた頃から左利きだった。小学1年生の入学と同時に、右に直された。左なら皆と同じように出来るはずなのに。小学1年生のオレに、選択肢はなかった。それなりに書けるようにはなったが、とにかく書くのが異常に遅い。当たり前だ。左利きだから。...
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止まった兄

オレには1歳上の兄がいる。小さな会社ではあるが、今は年商1億の経営者だ。でも中学時代、不登校だった。家の中に4や5を取る人がいて、自分だけが2と3だと思っていた。でも兄にも、止まった時期があった。あの頃、4や5の側にいる人が止まることもある...
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4歳上のオール5の姉

オレには4歳上の姉がいる。小さい頃は、末っ子のオレの面倒を見てくれた良い姉だった。姉は頭も良く、体育や家庭科も含めて相対評価の時代オール5を取る人だった。おまけに、弟のオレから見ても見た目もいいし、性格も問題ない。男勝りというか、姉御肌っぽ...
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2と3だった

小中学生のとき、5段階評価で通知表はほとんど2と3だった。数字という具体的なもので人の評価を測る。子供にとってこれほど残酷なことはないと思う。学年でいうと、中の下、下の上といったところだった。叱られることもあまりないが、褒められることもほと...